グローバル化に一役買う電話通訳

秋元のビジネスコラム  |

英語ができるスタッフが仲介し、海外企業との商談や打ち合わせを電話で通訳してくれる電話通訳サービスが注目を集め始めています。あいさつ程度の会話はできても商談となり、具体的な日時や数字がでてくる話には通訳を頼んだ方がいいのです。アメリカでは公共事業としてAT&Tが古くからこのサービスを行っていました。日本でも20年の歴史を持ち通訳者社員2千名強という会社があります。

基本的な利用の仕方は、電話の三者通話機能を使って通訳者を含めて三人で話をします。電話通訳会社を選ぶときには導入実績などを調べて特定の分野に強いところを選ぶといいのです。それぞれの分野に専門用語があり、その分野に強い通訳者に頼むことが必要です。ITに強い通訳者が自然科学分野に強いとは限らないのです。ある程度、準備時間があり、資料等があるときにはあらかじめ渡しておくこと方がいいのです。日本語と英語、英語と世界170言語などは24時間対応ができますが、日本語と中国語、日本語と韓国語などはスポット対応ですぐには通訳者を手配できないこともあるようです。導入事例としては、鉄道関係会社、テーマパーク・遊園地、タクシー会社、総合病院、クレジットカード会社など、海外と取引があり頻繁に外人の訪問者があるところが多いです。

今はインターネットによって世界との距離が縮まった時代です。当然ながら、国際的な商流は昔とは比べ物にならないぐらい増えています。そんな中、必ずしもそういった商取引を行うのが大企業とは限りません。今や中小もその国際商取引の舞台に名乗りをあげているのです。しかしながら、通訳スタッフを常駐させられない企業や施設、団体にとって、外国語への対応は悩みどころです。早急な必要性は分かっているが、いい人材の採用には結びつかないからです。

そういった零細、中小企業こそ電話通訳会社の活用をオススメします。電話通訳は比較的新しいサービスになりますので聞きなれない人も多いかもしれません。基本的にはコールセンターのような感覚で考えてもらえれば遠からずと言ったところですが、どういった会社を選べばいいのかは難しいでしょう。まずはどのような会社があるかを知り、どの程度の利用が想定できるかを考えてみましょう。

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